本当に「縮小」するのか、不安です。

 お隣の松阪市でも「三重松阪蓮ウインドファーム」という風力発電所建設計画が持ち上がっています。地元住民の7割が建設反対署名に署名した他、県内外から集まった建設反対署名の数は3万筆を超えました。にもかかわらず、事業者は「計画を縮小・変更し、地元の方に理解を得る…」と言って、あくまで事業を継続しようとしているようです。

 

 私たちと全く同じような話だと思いました。そして、この話を聞きながら、私の中で、ある不安が大きくなってきました。実はこの「三重松阪蓮ウインドファーム」を計画した事業者は、すぐ隣で「松阪飯南ウインドファーム」という風力発電所を計画していたのです。しかし、住民から反対の声が多く、松阪市議会で「建設反対決議」が採択され、松阪市長・三重県知事からも厳しい意見を突きつけられて、この計画を「放置」したまま、今回の計画を出してきたのです。

 

 ということは、私たちの経ヶ峰でも、同じようなことをされる可能性があるのです。計画エリアを縮小・変更した。津の中心部や安濃町からはほとんど見えなくした…などという事業者の説明に、安心している方や「それなら、いいのでは…。」なんて思っている方は、この点に注意してください。今回の事業は縮小しても、そのうち隣接地に新たな計画を持ち出すかもしれないのです。松阪の事業者と同じように…。

 

 昨年の10月に、風力発電所の建設に向けた国による環境影響評価(アセスメント)について、義務付けの対象となる出力規模の要件を現行の「1万キロワット以上」から「5万キロワット以上」に緩和する政令が施行されています。今回のような4200kwの風車なら、10基建てようとしても環境影響評価(アセスメント)をする必要がないということです。もちろん、市や県によって一定の規制はかけられますが、政令通りならば、私たち住民に知らされることなく、説明会も行われず、私たちが意見を言う機会もないまま、いつの間にか風車が建てられてしまう可能性があるのです。

 

 事業者が信頼できるのであれば「縮小」という言葉を信じることができます。しかし、この間、このブログでも指摘しているように、グリーンパワーインベストメントという企業は信頼に足る企業ではありません。その「口車」に乗ってしまえば、彼らの「思うつぼ」にはまってしまうことになりはしないかと不安です。

 

 「思うつぼ」にはまらないようにするためにも、意見書を提出し、みなさんの声を事業者に届けましょう。(津市や三重県にも届けることになります。)

 

 意見書は難しいことを書かなくてもいいんです。もちろん、自分の専門的な知識を活かせる方や、自分で調べたことを書くのも大歓迎!でも、そういうことが書けなくても、自分の経ヶ峰への思いや、「風車は経ヶ峰にはいらない」という思いを書くだけでも十分な効果があります。このブログを参考にしてくださってもOKです。数も大事なんです。ぜひ、反対の声を届けましょう。

 

 意見書は書面(何に書いてもいいですよ。)に、対象事業の名称(平木阿波ウインドファーム事業・平木阿波第2ウインドファーム事業と書きましょう。)、住所、氏名を書いて、津市役所環境部環境保全課や美里・安濃・芸濃の各支所ならびに伊賀市役所、大山田支所にある意見書箱に入れましょう。

 グリーンパワーインベストメント社に直接郵送しても大丈夫です。あて先は

〒107-0052  東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ 9階 です。

 

 住民説明会でも「準備書」の内容を説明します。他の人の意見も参考にしてはどうでしょうか。日程は次の通りです。

  • 6月6日18時30分から 安濃中央総合公園体育館(定員150人)

 多くの方に参加してほしいと思っています。