風力発電の買取価格も国民が負担しているのだ

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 太陽光発電の話ですが、構造は風力も同じです。風力発電の電気も再生エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、世界有数の高い値段で買い取られています。買取を義務づけられた電力会社は、私たち国民への電気代にその負担分をちゃっかり上乗せしています。
 その固定価格買い取り制度の買取価格が下げられようとしています。そこで今、駆け込み申請が増加しています。記事にある通り、申請さえ通れば、実際に設置するのは後でもいいのです。設置した時の価格で買い取ってもらえるのです。つまり一言で言えば事業者は「ぼろ儲け」なんです。
 風力でも同じことが起きているということは、素人の私が考えてもわかります。ですから申請が通りやすそうなところ=すでにその近辺で風車が建っているところに建てようとしているのです。それが今回の経ヶ峰山頂付近への風力発電所建設計画ですし、なぜあれほど事業者が拙速に事業を進めようとしているかの理由なんじゃないでしょうか。
 太陽光は設備利用率が計画出力(最大出力で発電し続けた時の出力)の15%だそうですが、風車も20数%です。再生エネルギーのシェアは16%となっていますが、これは最大出力をもとに出した数字。実際はこんなにも発電していないんです。統計って都合のよい数字を出してくるから、数字だけを鵜呑みにすると大きな勘違いをさせられます。