津市議会議員への手紙

 

 津市在住の方が、津市議会議員のみなさんに、経ヶ峰付近の風力発電所建設計画と反対運動の経緯や、この計画の問題点を訴え、手紙を津市議会事務局に持って行ってくださいました。6月6日の説明会に参加して、市民・住民の意見を聞いてほしい!という訴えです。FaceBookをされている方は、こちらでご覧ください。

https://www.facebook.com/groups/413860132712012

 

 私も書いてみました。時間的に間に合わないと思ったので、議員さんの個人ホームページから送ったり、メールで送ったり。わかる方にしか送れませんでしたが…。以下に、私の手紙を載せます。(下手な手紙ですが…。)知り合いの議員さんがいらっしゃったら、ぜひ、参加するよう声をかけてください。

 

 青葉若葉の時期となりました。津市議会では6月議会が始まり、日々、津市政について熱い議論を交わされていることと思います。

突然ご連絡を差し上げ失礼いたします。私は津市安濃町に住んでおります長坂基史と申します。経ヶ峰の麓に住み、「経ヶ峰を愛する会」をつくり活動している者です。

すでにご存知でしょうが、現在、経ヶ峰周辺で風力発電所の建設計画が持ち上がっており、環境影響評価(環境アセスメント)の「準備書」が出されております。この計画は株式会社グリーンパワーインベストメント(以下、GPIと記させていただきます。)が計画しているものです。

この事業については2019年環境影響評価の「方法書」が出されました。経ヶ峰は、多くの学校の校歌に歌われているふるさとの山、伝説や遺跡が残る信仰・文化の山、多くの登山客でにぎわう観光スポットでもあります。また実は豊かな自然の残る山域でもあります。私たちはこの事業に反対する署名に取り組み、津市民をはじめ多くの方に賛同していただきました。私たちは自然エネルギーの導入そのものに反対するわけではありません。津市にはすでにたくさんの風車が建ち並んでいます。これまで十分に自然エネルギーの導入に協力してきました。せめて、この経ヶ峰の景観・自然だけは守りたいというのが私たちの願いです。

こうした市民・県民の声を受けて、津市長・三重県知事からもGPIに対して厳しい意見が出されました。 以下、三重県知事意見からの抜粋です。「本事業は、再生可能エネルギーの導入・普及、地球温暖化対策に資するものであるが、だからといって自然環境等を犠牲にし、また地域住民の生活を脅かすことと引き換えに実施されるようなことは断じてあってはならない。加えて、事業の実施にあたっては、地域住民をはじめとする関係者の理解が大前提であることは言うまでもない。」…「本事業に対しては(中略)事業を不安視する声や反対する声が数多く寄せられている。また、地域住民等から県に対し、12,000筆を超えるかつてない数の署名が提出されるなど、地域住民をはじめとする関係者の理解が得られているとは到底言い難い状況にある。」…「計画段階配慮書に対する知事意見として、自然環境を犠牲にしてもなお事業を実施する必要性があることを明確に示すよう述べたところであるが、それに対する事業者の見解は甚だ不十分なものであった。加えて、方法書において風力発電設備の設置位置が示されていないように、事業者の事業に対する姿勢には甚だ疑問があり、それが地域住民等の不安や不満に繋がっているものと考える。このような状況下において、環境に重大な影響を及ぼす可能性のある本事業計画を現状のまま進めることは、県として是認できるものではない。

このような意見が出されていますが、今回の「準備書」までのGPIの言動は、決して住民の不安・不満を解消するものではありません。住民との約束を反故にする、住民の質問にまともに答えないなど、誠意のない対応に終始しています。

6月6日(月)午後6時30分から津市安濃町中央総合公園内体育館にて最後の住民説明会が開催されます。6月議会期間中でご多忙の事と思いますが、ぜひ足をお運びいただき、住民の声を直接聞いてください。また、当該地域は津市を代表する観光スポットであることはもちろん、津市の水源地の一つでもあります。ヤイロチョウという絶滅危惧種が営巣している可能性があります。これを機会に、津市として、津市議会として、この地域をどのように守っていくのか考えていただければ幸いです。