6月議会でわかったこと

 6月6日に安濃町で開催された、「平木阿波ウインドファーム」「平木阿波第二ウインドファーム」事業に係る環境影響評価書についての住民説明会には、6月議会の会期中にもかかわらず、たくさんの津市議会議員の方が来てくださいました。6月議会の会期中ということもあって、6月議会でこのことが取り上げられることはほとんどありませんでしたが、市議会議員のみなさんに、いかに住民への情報提供が不十分で、グリーンパワーインベストメント社がいかに住民に対して不誠実で、どれくらい住民が怒っているかを、直に感じてもらえたのではないかと思います。

 

 さて、その6月議会の中で「津市の再生可能エネルギーによる発電量はどのくらいか」という質問が出ていました。それに対し、津市からは次のような答弁がありました。

 「平成28年度末における、太陽光・風力などすべての再生可能エネルギーによる発電出力は32万3000kwで、津市全体の12万4000世帯すべてをまかなえる量となっている。令和3年12月末には、さらに再生可能エネルギーによる発電出力は増えて50万6000kwとなっている。これは津市全域の家庭および事業所の消費電力量のおよそ50%にあたる。」

 

 これを見てもわかるように、津市は自然エネルギー再生可能エネルギーに貢献してきました。これだけ貢献してきているのですから、せめて経ヶ峰周辺だけは自然を、景観をこれ以上破壊せずに、そのまま残してほしいと思うのは決して「わがまま」ではないと思います。

 福島の原発事故で明らかになったのは、大都市で使う「電気」をつくることを、地方に押しつけているという「矛盾」です。今もなお、ふるさとに帰ることができないでいる人たちがいます。そのことを「福島」でつくっていた「電気」を使っていた人たちは、今、どう思っているでしょうか?少しずつ忘れていませんか?

 

 この「矛盾」は風車でも起きている気がします。エネルギーも「地産地消」が必要だと感じています。自分たちから遠く離れたところでつくられたエネルギー。どんなところで、どのようにつくられているか見えなくなります。自分たちの豊かな生活が、どこかの誰かの「我慢」によって成り立っているというのは、決して「やさしい」とは言わないと思います。