6月6日住民説明会での質問①

 6月6日に行われた住民説明会で行った、私の質問は次の通りです。

 

 環境影響評価「方法書」に対して三重県知事からこんな意見が出されている。「本事業は、再生可能エネルギーの導入・普及、地球温暖化対策に資するものであるが、だからといって自然環境等を犠牲にし、また地域住民の生活を脅かすことと引き換えに実施されるようなことは断じてあってはならない。加えて、事業の実施にあたっては、地域住民をはじめとする関係者の理解が大前提であることは言うまでもない。」…「本事業に対しては(中略)事業を不安視する声や反対する声が数多く寄せられている。また、地域住民等から県に対し、12,000筆を超えるかつてない数の署名が提出されるなど、地域住民をはじめとする関係者の理解が得られているとは到底言い難い状況にある。」「自然環境を犠牲にしてもなお事業を実施する必要性があることを明確に示すよう述べたところであるが、それに対する事業者の見解は甚だ不十分なものであった。」

 

 これに対し、事業者であるグリーンパワーインベストメントは真摯に答えなければならない。「方法書」の時に述べた「風況が良い」「送電線がある」「道がある」「自然エネルギーは大切だ」以外の、この場所に風車を造らねばならない理由が、今回の「準備書」には示されていない。「自然環境を犠牲にしてもなお事業を実施する必要性」を明確に述べよ。

 

 この質問に対しては従来の説明を繰り返すだけでした。自分たちで「時間がないから簡潔に。」と言っておきながら、従来の説明と同じなら「(従来の回答以外は)ない。」と答えればよいと言ったのに、長々と同じことを答える。「時間稼ぎ」にしか見えませんでした。三重県知事意見で出された「課題」をまったく無視する暴挙とともに、グリーンパワーインベストメントの「不誠実さ」がはっきりと分かりました。