いい加減な水量予測は土砂災害を引き起こす!

 先の投稿で、グリーンパワーインベストメントの「環境影響評価準備書」の水質の調査が、188.9mm/hというあり得ないような豪雨でも、沢に達する前に水がすべてしみ込んでしまうという「ふざけた」予測・評価をしているということを書きました。これは水質についての調査ですが、この結果は他の事にも関連してきます。

 

 津市長は「方法書」に対する意見で、この地域には「土石流危険渓流などが存在」しており、重大な土砂災害のリスクを懸念して、「調査、予測及び評価に当たっては、近年増加している集中豪雨の傾向を十分に踏まえ実施すること」と述べています。これは地質の問題もありますが、このようないい加減な水量予測では、こうした土砂災害のリスクについて「安全だ」とはとても言えません。

 

 以前に、このブログに書いた記事の転載です。

 「旧長野トンネル手前のヘアピンカーブのところにつけられている作業道を入って行くとこの河原に出ます。なんとなく気になって行ってみたら、この異様な光景に出会いました。すぐ下流に堰堤があるのですが、堰堤と同じ高さまで土砂が埋まっています。川一面が土砂で埋まっている感じ。そして、どうもブルドーザーでならした跡があり、ダンプが土砂を運び出した形跡も…。
 気になったので、先日、津市役所美里支所に行き、誰が何のため何をしているのか尋ねてきました。堰堤は県のものだそうで、県に問い合わせていただいたところ、この川のすぐ上の尾根に風車を建てたシーテックから県に土砂を搬出させてほしいと申し出があり、許可をしたとのこと。なぜ、土砂を搬出するのかについては特に説明を受けていないとのことでした。」
 
 すでに風車が建てられているところの様子です。環境影響評価でいかに「大丈夫」「安心だ」と言っても、現実はこの有様。地元企業のシーテックでさえこういう事態に陥っているのですから、ましてや、いい加減な調査・評価を行っているグリーンパワーインベストメントが風車を建てたらどうなることか・・・。
 
 不安いっぱいです。