やっぱり

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 旧長野トンネル手前のヘアピンカーブのところにつけられている作業道を入って行くとこの河原に出ます。なんとなく気になって行ってみたら、この異様な光景に出会いました。すぐ下流に堰堤があるのですが、堰堤と同じ高さまで土砂が埋まっています。川一面が土砂で埋まっている感じ。そして、どうもブルドーザーでならした跡があり、ダンプが土砂を運び出した形跡も…。
 気になったので、先日、津市役所美里支所に行き、誰が何のため何をしているのか尋ねてきました。堰堤は県のものだそうで、県に問い合わせていただいたところ、この川のすぐ上の尾根に風車を建てたシーテックから県に土砂を搬出させてほしいと申し出があり、許可をしたとのこと。なぜ、土砂を搬出するのかについては特に説明を受けていないとのことでした。
 民間企業のシーテックがボランティアで堰堤を見回り、土砂が堆積していたら、「善意」で搬出してくれるなんて、誰が考えてもあり得ない話です。おそらく風車の建設によって土砂が予想以上に流出し、堰堤を埋めてしまったので「責任を感じて」搬出しているのではないでしょうか。「堰堤の役割を果たしていませんよね。」との問いには「このまま大雨が降れば、下流に流れていくでしょうね。」との答えが…。それって想像すると恐ろしい。
 環境アセスでは土砂の流出をどのように評価したのでしょう。そして、その評価とこの現実の違いをどのように説明するのでしょうか。そういう検証が必要ですね。また、経ヶ峰の風力発電所の環境アセスについても、この結果を踏まえての評価をしてほしいと思います。